UV印刷とは…
UV印刷とは、紫外線(Ultra Violet)を照射することによって瞬間的に硬化乾燥するUVインキを使用する印刷方法です。
一方、油性印刷では自然乾燥のため、乾燥までに長い時間がかかります。そのため、裏移り防止のためスプレーパウダーを使用し、紙をあまり重ねないという対策をとります。
<乾燥>
- 瞬間硬化のため、乾きにくい素材にも印刷出来ます。(蒸着紙・PET・PPなど)
- スプレーパウダーを使用しないため、電子部品や食品関係など、不純物の混入を避ける必要のある印刷物に最適です。
- 乾燥待ち時間が不要のため、印刷直後に後加工が出来、短納期に対応出来ます。
<耐性>
- 油性インキと比べて皮膜の強度が強いためキズが付きにくく、パッケージ・高級カタログなどに最適です。
- UVニスを使用する事によって、艶とより高い耐摩性が得られます。
※硬化性・各種耐性・臭気は、使用するインキタイプ、印刷条件(スピード、UVランプの強度)によって変化します。
UV印刷と油性印刷の違い(当社比較)
UV印刷 | 油性印刷 | |
---|---|---|
印刷用紙 | 紙、蒸着紙 | 紙 |
印刷方式 | UVオフセット印刷 | オフセット印刷 |
インキの成分 | 樹脂・光開始剤・ドライヤー・ワックス | 樹脂・石油溶剤・ドライヤー・ワックス |
耐性 | ◎ | ○ |
乾燥 | 0.2秒 紫外線硬化(紫外線による乾燥) | 48時間 浸透・酸化重合(自然乾燥) |
印刷費用 | △ | ◎ |
メリット | ・有機揮発性化合物を排出しない(原則、無溶剤)のため環境にやさしい。 ・瞬間硬化であるため、生産性向上、短納期に貢献できる。 ・スプレーパウダーを使用しないので薬品・化粧品・食品関係の印刷に最適。 ・瞬間硬化のためPET・PVC・PP・メタル紙など様々な原反に対応可能で、多彩な表現が出来る印刷方式である。 | ・刷色が鮮やかに再現される。 ・UV印刷よりコストが安い。 |
デメリット | ・インキ価格、UVランプの価格が高い。 ・瞬間硬化のためレベリング性が低下し、グロスも低下する。 | ・乾きが遅い。 |